家族のiPhoneが4日間使えなくなって、パスワード管理を見直した話

日々の記録

先日、我が家でちょっとした事件がありました。

家族のiPhoneのパスコードが、わからなくなったのです。

「そんなことある?」と思われるかもしれません。私も思いました。毎日使っているものなのに、なぜ忘れるのか、と。でも実際に起きてしまい、結果としてiPhoneは4日間使えなくなりました。

今回のことで、パスワードの管理が、いかに大切か思い知らされました。

顔認証に慣れすぎていました

原因は、はっきりしています。

普段はFace ID(顔認証)で開いていたので、パスコードを入力する機会が、ここのところほとんどなかったのです。

その日、たまたま顔認証がうまくいきませんでした。そういうときはパスコードの入力画面になります。いつもなら指が勝手に動くはずなのに、いざ「思い出そう」とすると、これが出てこない。

覚えていたつもりだったのに、使わなくなった数字は、こんなにきれいに抜けていくのかと思いました。

間違えるほど、状況は悪くなりました

ここが今回いちばんの反省点です。

まず、パスコードを2回ほど間違えた時点で、顔認証が使えなくなりました。もう顔では開けません。パスコードを入れるしか道がなくなります。

そこからさらに間違えると、今度は待ち時間が発生します。しばらく入力できなくなり、また間違えると、その待ち時間がどんどん延びていきます。1時間、そして8時間。ここまでくると、1回試すために半日待つことになります。

そして最後に、画面に出たのがこれでした。

「iPhoneは使用できません」

入力欄すら出てこなくなりました。思い出そうとして何度も試したことがだめでした。

こうなると、中身をあきらめて初期化(すべて消して買ったときの状態に戻すこと)するしかありませんでした。でも、初期化しても、また同じアップルIDでログインしたら、問題はないと。

面倒だけど、たいしたことはない、はずだった。

初期化すら、できませんでした

ところが、話はここで終わりませんでした。

iPhoneを初期化するには、Apple ID(Appleアカウント)のパスワードが必要です。他人が拾って勝手に初期化して使えないように、そういう仕組みになっているそうです。

そして——そのApple IDのパスワードも、わからなかったのです。

パスワードがわからず、初期化もできない。完全に手詰まりでした。この時点で私は、かなり青ざめていました。

Appleに電話しました(3回)

自分たちではどうにもならないので、Appleのサポートに電話しました。

対応は本当に丁寧で、こちらが慌てていても落ち着いて説明してくださいました。神対応、という言葉がぴったりです。

ただ、正直に言うと、内容がややこしくて一度では飲み込めませんでした。結局、3回かけ直しています。同じことを何度も聞くのは気が引けましたが、そのたびに丁寧に教えてくださいました。

やることは、まず「Apple IDのパスワードをリセットする」ところからでした。

ここで、もう一つ壁がありました。パスワードをリセットするには本人確認が必要なのですが、登録されていた連絡先が、そのiPhoneだけだったのです。パソコンもiPadも持っていないので、確認を受け取る手段が、使えなくなっているiPhoneしかない状態でした。

いちばん早い方法も、教えてもらいました

電話の中で、Appleの方はこう教えてくれました。

「もし、機種変更などで使わなくなった古いスマホが残っていれば、そこに今のSIMカードを差し替えてください。それがいちばん早いです」

本人確認のコードは、その電話番号あてに届きます。だから、番号さえ別の端末で受け取れる状態にできれば、待たされずに手続きが進むというわけです。

幸い、うちには使っていない古いiPhoneがありました。これで解決だ、と思いました。

でも、うちの場合はダメでした

差し替えてみたのですが、使えませんでした。

理由は、その古いiPhoneが兄弟に借りたもので、初期化されていない別のキャリアで買ったもので、SIMロックもかかっていました。。初期化されてない、ロックもかかったまま・・・。

兄弟のパスワードもわからないから初期化できない。だから、別の方法を試すことにしました。
意外とみんなパスワード管理が疎かなんだと痛感。

古いスマホを取っておくのは、それ自体はとても有効な備えです。でも初期化は必須ですね、放置しとくにしても。もし今、使っていないスマホが引き出しに眠っているなら、捨てずに置いておくこともありですね。ただし、いざというときに本当に使えるかどうかは、初期化されていること、SIMロックの有無で変わります。うちのように、あるのに使えない、ということが起こります。

結局、「アカウントの復旧」を待つことになりました

空のスマホが使えなかったので、残っていたのは時間のかかるほうの手続きでした。

まず、家族のiPhoneから助けてもらって、パスワードのリセットを申し込みました。家族や友達のiPhoneから、その人のパスワードのリセットを手伝える仕組みがあるのです。

これはAppleの「アカウントの復旧」という仕組みでした。Appleの説明を読むと、こう書かれています。

セキュリティ対策のため、アカウントの復旧を開始してからアカウントを再び使えるようになるまで、数日(あるいはそれ以上)かかることがあります。Appleサポートに連絡しても、この待機時間を短縮することはできません。

これしか方法がない。

アカウントと中身を守るために必要な時間なのだと言われれば、それはその通りです。悪意のある人が同じ手続きで他人のアカウントを乗っ取れてしまったら、たまりません。頭ではわかるのですが、待つ側はやはりつらいものでした。

待っている間にできたのは、残り時間を見ることだけ

申し込んだあとは、専用のページ(パスワードを忘れたときのページ)で、メールアドレスと電話番号を入れると、あと何時間で復旧するかが表示されます

最初に見たときは「3日後」でした。そこから、また見ると「24時間後」に減っていて、少しずつ近づいてきます。

この数字を見るくらいしか、できることがありませんでした。それでも、いつ終わるかわからない状態よりは、ずっとましだったと思います。

いちばんこたえたのは、約束の日に会えなかったこと

待っている間、いちばん困ったのは友達と連絡が取れないことでした。

ちょうど、遊ぶ約束をしていた日がありました。結局その日までに復旧せず、行けませんでした。

事前に「どこで、何時に」を具体的に決めていなかった。
もし決めていたとしても、直前の連絡なしに約束は成立したのか・・・疑問ですね。

昔は、待ち合わせといえば「何時にどこ」を先に決めるのが当たり前でした。スマホなどの連絡手段がなかったので、約束もきちんとしていましたね。

ちなみに、YouTubeはテレビでも見れるので、そこは困らなかったです。困ったのは、やはり人とのつながりの部分、ラインやインスタなどでした。

4日後、こうやって元に戻しました

そろそろかな、という頃にもう一度アクセスしたら、認証コードがSMSで届くようになっていました。ようやくです。

ここで、もう一つ気をつけることがありました。

その認証コードは、使えなくなっているiPhoneの電話番号あてに届きます。当然ですが、その番号のSMSを受け取れないと先に進めません。

そこで、家族のiPhoneにこちらのSIMカードを差し替えて、その番号のSMSを受け取れる状態にしました。SIMの差し替えは、結局ここで必要になったわけです。

そこから先の流れは、こうなりました。

  1. 家族のiPhoneに、こちらのSIMカードを差し替える
  2. その状態でパスワードのリセットページにアクセスし、SMSで届いた認証コードを入力する
  3. 新しいパスワードを設定する
  4. SIMカードを、元の使えなくなったiPhoneに戻す
  5. 新しいパスワードを使って、iPhoneを初期化する

書いてしまえば5行ですが、ここまで来るのに4日かかりました。

そして改めて思うのは、4日かかった原因はパスコードではなく、Apple IDのパスワードを覚えていなかったことだということです。あれさえわかっていれば、その日のうちに初期化して、翌日には普通に使えていました。

データは、LINE以外は戻りました

最終的に、写真も含めてほとんどのデータは戻ってきました。

戻らなかったのはLINEです。LINEのパスワードを覚えていたらよかったんですが・・・。
そもそもLINEのパスワードを設定してなかったんです。パスワード設定なしでもLINEは使えるんです。
だから、パスワード設定はしておくことをお勧めします。
そして、パスワードアプリに保存しておくのがいいですね。
仮にパスワードがわからなくなっても、変更したらトーク履歴は引き継げるし。

本当の原因は、パスワード管理

一連の騒ぎが落ち着いてから、改めて考えました。

パスワード管理の大切さです。

普段使っているパスコード、アップルID、パスワードこの3点は必須。

実は私自身は、パスワードを自動生成してアプリに保存する形で管理しています。自分で考えるパスワードは、考えること自体ストレス、また使い回しをしがちです。

でも、子どもたちのパスワード管理はパスワードを自動生成していないものでした。
毎回自分で考え、似たようなパスワードの使い回し。そしてメモに保存。

私は、自分だけ対策していました。家族もこれから、クレジットカードや銀行口座、ネットショッピングなども使うようになるので、パスワード管理をしっかりしないといけないと思いました。

我が家がこれから変えること

まず、すぐにやったことがあります。

パスコード・Apple ID・そのパスワード。この3つを紙に書いて、なくさない場所に保管

今回わかったのは、この3点さえ手元にあれば、特に問題にならない。
すぐに解決できるということ。

紙なので、盗まれる心配がまったくないとは言えません。それでも、「思い出せなくなったときに確認できる場所がどこにもない」という状態よりは、はるかにましだと思いました。置き場所は、家族だけがわかるところにしています。

そのうえで、これから変えていくことがいくつかあります。

1. 子どもたちには、iPhoneに最初から入っているパスワード管理機能を使わせる

私が使っているアプリを子どもにも、とは考えませんでした。新しいアプリを入れて、使い方を覚えて、というのはハードルが高いと思ったからです。

iPhoneには、パスワードを保存しておく機能が最初から入っています。いちばんハードルが低いはずです。まずはここから始めてもらうことにしました。

続けられない完璧な方法より、続けられる簡単な方法。これは今回に限らず、そうだと思います。

2. 私自身も、ちゃんと使いこなす

正直に書くと、私も管理アプリをなんとなくでしか使えていません。まだまだ勉強不足です。

子どもに教える立場になるなら、自分がわかっていないと話になりません。これを機に、ちゃんと覚えようと思います。

3. 子どもたちにも、「自分で考えない」を教える

同じパスワードを使い回すのが危ないことは、みんな頭ではわかっています。

パスワードを毎回違うものにして考えるのもストレスです。だから、覚える必要はありません。アプリが強いパスワードを自動で作って、そのまま保存してくれます。

自分で考えて覚えたり、メモしたりしようとするから、破綻する。この発想の切り替えを、子どもたちにも伝えたいと思っています。

4. 「なんだっけ」で使う時間をなくす

これは地味ですが、大きい話です。

ログインのたびに「パスワード何だっけ」と考えて、メモを探して、打ち間違えて、もう一度打つ。1回は数分でも、毎日のように繰り返しています。この時間が、まるごといらなくなります。

5. Appleアカウントの連絡先を、その端末以外にも用意しておく

確認の受け取り先がiPhone1台しかないと、そのiPhoneが使えなくなった瞬間に詰みます。家族のメールアドレスや電話番号を、本人確認用に追加しておくことにした。

6. LINEはパスワード登録しておく

これをしておけば、トーク履歴も引き継げる。

まとめ

ど忘れって、本当にあるんですね。

ただ、今回のことで気づいたのは、これは「うっかりした人だけに起きること」ではないということでした。

顔認証が便利になったぶん、パスコードを打つ機会が減っています。使わない数字は忘れます。そして忘れたときに、確認する場所も、助けを呼ぶ連絡先も用意していない。この状態の人は、たぶん我が家だけではないはずです。

これから、ネットショッピングも増えるでしょうし、クレジットカードや銀行口座もスマホから触ることになります。そう考えると、パスワードの管理は「面倒だけどやったほうがいいこと」ではなく、毎日の生活を守るための習慣なのだと思うようになりました。

そしてもうひとつ。友達と連絡できないこと。仕事だったらなお大変。スマホが使えないと、連絡手段が途絶える。私たちの生活は、思っていた以上にあの小さな機械の上に乗っています。

みなさんは、パスワード管理できていますか?

コメント

タイトルとURLをコピーしました