「もう一つの選択肢」
それは、本命の大学とは別に、保険で受けていた大学の合格発表の日だった。
もちろん、息子は合格なら、本命の大学を選ぶ、当たり前の話。
だから、私は迷わず、保険にしていた大学の合否を見る前に、入学金を振り込んだ。
あの時は、それで終わるはずだった。
けれど、その大学から届いた合否結果は、想像をしていなかったものだった。
4年間で340万円の授業料免除。
目標が定まらないという現実
高校生の段階で、
将来の夢や目標がはっきりしている子は、どれくらいいるのだろう。
正直、私はなかった。
そして今も、「これが目標です」と胸を張って言えるものはない。
息子は、将来やりたいことが明確にあるわけではない。
だからこそ、
・すぐ就職ではなく
・専門学校でもなく
・選択肢を広げるための大学進学
という道を選んだ。
学部は心理学。少し興味がある、という理由。
しかも、現時点で
・心理士になりたいわけでもない
・心理学の中で何を学びたいかもまだ曖昧
そんな段階。
340万円免除という選択肢
目標が定まっていない中での
340万円の授業料免除。
これは重い。
今回受けた大学は二校。
どちらも心理学部。
一つは本命。
もう一つは、本命がダメだった場合の“保険”。
その第二希望の大学については、受験前から息子と話していた。
「もし本命がだめでも、第二希望校で50%免除が狙えたら、ありがたいよね」と。
でもそれは、あくまでプラスアルファの話。
たとえ免除がなくても、
本命が不合格なら、進学するつもりで受けていた大学だった。
だからこそ。
まさかの100%の授業料免除。
340万円という現実は、想定外だった。
何を軸に選ぶのか
娘は「好き」を軸に高校を選んだ。
息子は「まだ定まらない中」で選ぼうとしている。
親は「現実」と向き合いながら揺れている。
目標がはっきりしていれば、迷わなかったのかもしれない。
でも、まだぼんやりしている今。
私たちは、何を軸に選ぶのだろう。


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