「決断」

日々の記録

息子と、改めて向き合った。

本命の大学も、
授業料免除になった大学も、どちらも心理学部。

大学院進学も可能。
心理士への道も開かれている。
学校の評判も悪くない。

条件だけを並べれば、大きな差はない。

それでも、選ばなければならなかった。

我が家の約束

受験前から、私は息子に伝えていたことがある。
大学の学費の半分は、就職したら親に返済すること。

それは、私がシングルマザーで金銭的に厳しい、という理由だけではない。

もちろん現実的な事情もある。

でもそれ以上に、

進路にはそれだけの重みがあることを、きちんと感じてほしいと思っている。


そして、自分の選択に責任を持つこと。
自立心を育てること。

そのための約束でもある。

だからこそ、340万円という数字の重みをどう受け止めるのか。

免除を選べば、返済はなくなる。
その分、将来の選択肢は広がる。

それでもなお、何を軸に選ぶのか。

私たちは、もう一度、向き合った。

揺れる2つの選択肢

授業料免除とはいえ、4年間継続するには条件がある。

でも、もし仮に4年間続いたとしたら——
その分のお金は、留学や大学院進学の費用にできる。

将来の選択肢を広げるための“余白”。

今、目標がはっきりしていないからこそ、
その余白は大きいのではないかと思った。

いつか「やりたい」と思ったとき、
お金を理由に諦めてほしくない。

だから私は、条件をすべて並べて伝えた。

そのうえで、決めるのは息子。

すぐには答えが出ない。
でも、考える時間も多くはない。

そして私は、こう伝えた。

「どうしても選べないなら、本命にしたら?」

最後は直感

合格したことを高校へ報告する際、
担任の先生に相談してみたらどうか、と提案した。

その日の放課後、学校から帰ってきた息子に聞いた。

「先生に相談した?」

「してない。」

え?

話を聞くと、先生に会った瞬間、

「本命、合格おめでとう。」

そう言われたらしい。

その一言で、息子の中では決まったという。

「本命でいい。」

免除の話も、
もう一つの大学のことも、相談はしなかったらしい。

「ん、なんじゃそりゃ」と思った。

でも、どこか清々しい顔をしていた。

迷っていたのは、私の方だったのかもしれない。

いや、もしかすると——
迷っていたのは、私だけだったのかもしれない。

息子は、最初から本命一択だったのかもしれない。


振込の日

今日、本命の大学へ授業料を振り込んだ。

これで、迷いは終わった。

どちらが正解かは、きっと誰にもわからない。

でも——

選んだ道を、正解にしていく。

それが、今の私たちの決断だ。

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